TBS「報道1930」における舘田一博氏の答え方

2020年7月24日放送のBS・TBS「報道1930」は、「可視化実験で見えた会食中のエアロゾル」というテーマで、会食中のエアロゾル感染から身を守るためにはどうしたら良いのかを論じていた。大変興味深い内容だった。この実験の監修をしたのは、この日のゲストで新型コロナ対策分科会委員・日本感染症学会理事長の舘田一博氏だった。たいへんわかりやすく丁寧な解説をしていたのだが、番組の最後になって「?」という出来事が起こった。
司会の松原氏が「新型コロナウィルスGH型は大変感染力が強いそうだが、日本のウィルスの型は公表されているのか?」と質問した時に、舘田氏は「GH型というのは知らない」と答えたのである。

この「GH型」というのは、7月7日に韓国の新聞で報道されたものである。これによれば、7月6日、韓国中央防疫対策本部は、韓国国内のCOVID-19感染者から検出したウイルス526件の遺伝子の塩基配列を分析した結果、333件がGH型に該当すると発表した。
世界保健機関(WHO)は、新型コロナウイルスの遺伝子塩基配列を分析し、S、V、Gなど大きく3系統に分類した。S型とV型は、今年初めに新型コロナが流行し始めた当時に中国を含むアジア地域で主に発見された。G型は、欧州、米国、アフリカなどで主に流行していて、GとGR、GH型に細分化された状態であるという。
米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)のアンソニー・ファウチ所長も、新型コロナウイルスが変異の兆候を見せており、感染拡大がより容易になっている可能性があると指摘している。

日本でもウィルスの遺伝子分析は国立感染症研究所で行われているようだが、日本の新型コロナウィルスの型が何であるか、「初期のものは武漢株、3月以降はヨーロッパ株」という漠然とした報道はしばしば耳に入るが、研究所の正式な発表は未だ聞いたことがない。舘田氏は「知らない」と答えたが、本当に知らないとすれば、日本の感染症学の権威者が世界の研究の潮流を無視しているように思われ、甚だ不安になる。もしも「日本では、その分析は確定していない」と言いたいのならば、「知らない」と答えるべきではない。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント