安倍政権迷走の象徴「アベノマスク」

6月13日(土)現在、「アベノマスク」は我が家に未だ届いていない。安倍首相が国民に「布マスクを全世帯に2枚ずつ配布する」という方針を表明したのは4月1日。それから実に2か月半も経ったのに一向に姿を見せない(待ち望んでいるわけではない)。結局、「アベノマスク」は安倍政権の迷走の象徴となり、国民の政権に対する著しい不信感を抱かせてしまった。なぜかくも混乱と迷走を見せたのか?6月1日、朝日新聞は「布マスク『質より量』迷走」という長文の検証記事を載せている。これをまとめ、記録しておこうと思う。なお、文中の小見出しは私が付けたものである。

日本国内でマスク品薄が目立ち始めたのは1月下旬だった。メディアはマスクを求める客の長い行列の様子を連日報道した。国会でも批判を受けた政府は業界団体に国内増産を要請し、3月5日、首相はマスクの高値転売を禁じる方針を表明、布マスクを介護施設や保育所に配る方針を示した。
質より量だ
「布マスクを3月中に1500万枚、4月中に5千万枚欲しい。」2月後半、「興和」の三輪社長は政府からの依頼に驚いた。
「量ですか、質ですか」と納期を考えて優先事項を尋ねると、政府の担当者は言った。
「量だ。とにかく早くほしい。」
政府の担当者も興和も、のちに「アベノマスク」とも言われる全戸配布の布マスクになるとは想像していなかった。
国内での検品はせず
興和はガーゼの生地を中国やベトナム、スリランカなどで探し、かき集めた。ただ、その時点では政府の発注書もない、いわば「口約束」だった。生地はタイとインドネシアで加工、縫製は中国の加工業者に依頼し、約20ヵ所を確保した。2週間で急遽集めた作業員は計1万人以上。
興和は当初、品質を担保するために国内での検品を希望したが、国内検品基準は厳しく「それでは期日までに目標の半分も調達できないおそれがあるということで、政府側が断った」(政府関係者)という。出入国制限のため興和は検品担当者を現地に派遣することはできなかった。
異例の契約書
興和との間に3月17日に結ばれた布マスク21億5千万円分の契約書は異例のものだった。そこには、「隠れた不具合が見つかっても興和の責任を追及しない」との条項が入った。3月21日ごろ縫製作業が始まり、三輪社長が最初のサンプルを首相官邸に持参したのが3月26日だった。
「マスクが国民に行き渡るようにしろ、というのが官邸の意向だったが、これほどの量を短期間で確保するなんて元々厳しい目標だった。」(政府関係者)
契約書に関して、元会計監査院審議官の星野昌季弁護士は「緊急性があるとしても、納入品に損害賠償などの法的責任を負わない業者と契約するのは極めて不適切」と述べている。
不安はパッと消えますから
布マスクを全戸配布するという構想を発案したのは、経済官庁出身の官邸閣僚だった。この官邸閣僚は「全国民に布マスクを配れば、不安はパッと消えますから」と首相に進言したという。政府マスク担当チームは、官邸に確保した枚数の報告を毎日のように求められ、「4月末までに布マスク約1億枚を確保できないか」という目標が共有されるようになった。
首相の全戸配布計画表明に皆仰天
4月1日、安倍首相は1世帯に2枚ずつ布マスクを配る計画を表明した。マスク確保に動いた政府関係者の多くは直前まで知らされていなかった。必要な人向けでなく一律に配布するという計画に、官僚の一人は「耳を疑った」と話す。
欠陥品続々
興和のほか伊藤忠やマツオカコーポレーションなどが製造を担った布マスクは4月14日から妊婦向けに、17日から全世帯向けに配布が始まった。ほどなく髪の毛の混入や汚れなどが次々と指摘された。配布開始の直後から見つかった異物混入や汚れについて、興和は自社の負担で全品を回収し再検品を実施。政府も約8億円かけて別の業者に検品を依頼し、これが配布の遅れにつながった。5月19日の衆院で尾辻かな子議員(立憲)は、「再検品の8億円はきちんと契約して納品させていればかからなかった費用では」と質問した。
首相「布マスクは需給バランスの回復に効果」と評価
5月25日、緊急事態宣言解除。安倍首相は会見で「再利用が可能な布マスクは需要の増大を抑え、需給バランスの回復に大きな効果が期待できる」と評価した。しかし、5月27日時点で全世帯向けマスクの配布率は25%にとどまり、目標としていた5月中の配布完了はできなかった。スーパーなどの店頭にはマスクが戻りつつあった。
「インパール作戦」にたとえられた配布計画
「『マスクを何とかしろ』という『官邸の声の大きい人』が言ったことが通り、無理に無理を重ねた。」(マスク確保に関った政府関係者)
関係者らの間では、今回の配布計画は第2次世界大戦中の日本軍による「インパール作戦」に例えられているという。司令部がずさんな作戦を強行して多くの犠牲を出し、「大戦中最も無謀」と呼ばれた作戦だ。

感想》安倍晋三がなぜここまで焦ったのか?それは2020年1月~3月のコロナ対策を見れば明らかだろう。
追記》2020年6月17日(水)アベノマスク到着。多分、日本で一番遅いほうだろう。
DSCF9500.JPG

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 2

ナイス ナイス

この記事へのコメント