歳時記:「この木 何の木 気になる木」

▽2020年2月6日撮影
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家からさほど離れていない所にある空き地に1本の背の高い樹木がある。犬の散歩中、いつも気にも留めずに通り過ぎる。ところが2月になってその木に奇妙な何物かが沢山ぶら下がっていることに気付いた。樹高は10メートル以上はあるだろう。枝は低い位置から横に張り出している。その枝から垂れている無数の褐色の筒状の物体。ここに至って、私は初めて「この木の名前はなんだろう?」という興味に掻き立てられた。
まず、この「物体」は季節から考えれば実ではない。花だ。私は、PCに「落葉広葉樹、筒状の花の房、冬、高木」と打って検索した。

すると、最初にヒットしたのが「イヌシデ」と「アカシデ」だ。「シデ」とは注連縄(しめ縄)に付けて垂らす「紙垂」のこと。3~5センチメートルの長さの花(雄花序)が枝から垂れ下がっている様が「シデ」なのである。いずれも「カバノキ科」に属する。しかし、雄花序は似ているが、色は「赤」となっており、写真のものとは異なる。花期も3~5月で、合わない。

調べているうちに、私は「カバノキ科」の樹木の花はいずれも「シデ」状になっていることに気が付いた。そこで登場したのが「ハンノキ」と「ヤマハンノキ」である。これも「近い」。
「ヤマハンノキ」は葉が出る前に赤褐色の柱状の雄花序(穂)をつける。果実は小さな楕円形の松かさ状。私の写真をよく見ると、所々にそれが見える。恐らく昨年付けた実が残っているのだろうと推察した。
「こりゃ、『ヤマハンノキ』で決まりだな」と思った。
「まてよ、『ヤマハンノキの樹皮は平滑』と書いてあるぞ。写真の樹皮はひび割れ状になっている。こりゃちがう。」

そこで最後に「ハンノキ」(榛の木、榛=はしばみ)に辿り着いた。花期は12月~2月、樹皮はひび割れ状、雄花穂も良く似ている。「湿地、沼に自生し、近年は水田耕作放棄地に繁殖」とある。この空き地はかつて水田だったのだ。生育環境もぴったりだ。

毎日、名前も知らず通り過ぎていた私は、大きく成長した「ハンノキ」に「ボーっと生きてんじゃねーよ」と叱られそうだ。

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