3月10日は・・・・

1945年3月10日といえばアメリカのB29爆撃機が東京に襲来した東京大空襲の日。
 しかし2007年3月10日、前橋には大ショッピングモール「けやきウォーク前橋」(アピタ)が襲来する。本日わが職場(ウォーク館から歩いて3分の距離にある)にも<交通渋滞が予想されるので注意>のお知らせが発せられた。

本日(15日)の新聞によれば、その店舗の規模は次のようなものである。

敷地面積  9.4㌶ 
店舗数   157の専門店とアピタ(ユニー)
おもな店舗 紀伊国屋書店・シネコン「ユナイテッドシネマ」
駐車場   3300台
年間売上目標230億円
来客予想  年間800万~1000万人

ユニーの佐々木社長は「立地は中心市街地の一角。地域が活性化してくれれば」と語り、駅の北にある「スズラン百貨店前橋店」との競合については、「比較的若い客層を想定している」として、すみ分け可能とした。

「すみ分け」は無理である。昨年開店した「イオン高崎SC」と決定的に違うのは、イオンが高崎の郊外に立地するのに対して、ウォーク館が市街地に立地しており、狭い商圏をイトーヨーカ堂やスズランや中心商店街と競合するかたちになることが必至だからである。

「すみ分け」ができるのは高齢者にファンが多い「しまむら」ぐらいか。

紙上で高崎経済大学の戸所教授は次のように語る。
「けやきウォークの敷地は、以前はダイハツ車体の工場でした。自動車工場は、そこで作ったものを主に地域以外の市場で売り、その利益を雇用や税金の形で地元に還元します。
 一方、競合施設が各地にできている現状からすると、けやきウォークの商圏はそれほど広がらない可能性が高く、同じ市場を中心商店街などの既存店と奪い合うことになる。
 しかも、ダイハツ車体の本社は前橋にありましたが、ユニーは愛知の会社。地元に還元される税金も限定的なものにならざるを得ません。」

旧ダイハツ車体の敷地は一周約1.5㌔。それに沿って桜並木があり、ウォーキングやジョギングの人々のために歩道が整備され、工場と住宅地が融合した静かな地域であった。これからはそんな環境ではなくなるだろう。

戸所教授は更に語る。
「工場の撤退はとめられなかったとしても、敷地は簡単に売却させず、研究機関を誘致するなど、行政が関与して利用法を決めるべきでした。」

一時的な繁栄に目を奪われていると、地域の崩壊は一層進むのではないだろうか。

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