テーマ:領土問題を考える

北方領土問題を考える上での歴史的教訓

2018年11月、安倍首相とプーチン大統領がシンガポールで会談し、日ソ共同宣言(1956)を基礎に平和条約交渉を加速させることで合意した。安倍首相は国後、択捉を含む「4島」については明言を避けた。どうやら歯舞・色丹島を先に返還させる「2島先行」に絞って交渉を進めるようだが、日本政府が国民に定着させた「北方領土」「固有の領土」という言葉に…
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尖閣は日本固有の領土か(5)

《領有権問題は歴史論争では解決しない》 歴史的に見れば、1971年から領有権を主張した中国、台湾には「唐突」の感があり、日本から見れば到底理解できない話である。しかし、歴史論争では領有権問題は解決しないこともまた歴史的事実なのである。 日本は日清戦争の勝利の直前に尖閣諸島の領有を決定した。前述したように、中国の「戦争により盗取した…
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尖閣は日本固有の領土か(4)

《尖閣諸島沖中国漁船衝突事件》 2010年9月7日、尖閣諸島沖で中国漁船が海上保安庁巡視船に衝突し、中国人船員を、日本国内法を適用して公務執行妨害の疑いで逮捕した事件が起った。中国の対応は日本政府(民主党菅内閣)の予想を越えた強硬なものだった。 東シナ海ガス田開発を巡る日中条約締結交渉の延期、1万人の訪日旅行の計画取り止め、閣僚級…
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尖閣は日本固有の領土か(3)

《中ソ国境紛争》 1949年、中華人民共和国が建国され中国は社会主義国家建設の歩みを始めた。領土問題に関しては、1954年のチベット協定でネルー・周恩来との間に「平和5原則」を宣言し、インド・チベット間の国境紛争を収拾した(もっともチベットの人々は全く無視されていたのだが)が、1962年には中印国境で武力衝突が起った。 1960年…
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尖閣は日本固有の領土か(2)

《日中の見解の相違》 日本は日清戦争によって尖閣諸島を奪取したのか、それとも、日清戦争とは「無関係」に「国際的慣習に則り」尖閣諸島を獲得したのか、ここに日中の見解の大きな違いがある。 ○中国側の主張の根拠は連合国により第二次世界大戦中に出された二つの宣言を根拠にしている。 《カイロ宣言》1943年11月、アメリカのローズヴェル…
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尖閣は日本固有の領土か(1)

《中国脅威論》 私は、安保関連法制を議論する時、国民の間に「中国脅威論」が根強く存在することに気づく。「中国脅威論」は9月に成立した安保関連法の内容とは直接関係がない。僅かに、「南シナ海の機雷掃海は排除しない」(参院特別委7.30)という政府答弁の中に、対中国との関連が示唆されたにすぎない。 しかし、2010年の尖閣沖漁船衝突事件を…
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北方領土問題を考える(5)

《「固有の領土」固執の誤り》 これまでのことを復習してみよう。大戦中のカイロ宣言・ポツダム宣言の内容を継承して締結されたサンフランシスコ講和会議は、千島列島全島を日本に放棄させるものであった。択捉、国後島はその中に含まれており、それは連合軍と日本政府の共通の認識であった。鳩山一郎はそれに従い、日ソ共同宣言で歯舞、色丹の2島返還でソ連と…
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北方領土問題を考える(4)

《雪解けの時代と二島返還》 1953年にスターリンが死に、55年にはジュネーブ4巨頭会談が開かれ国際的には「雪解けの時代」を迎えていた。56年にはフルシチョフによるスターリン批判が行われ、ソ連国内にも新たな変化がみられた。 日本の国連加盟を急ぐ鳩山一郎首相は、この機をとらえ、1956年10月、ソ連のブルガーニン首相と日ソ共同宣言を行…
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北方領土問題を考える(3)

《アメリカの責任》 日本は米ソが密約を結んだことなどは露知らず、国内にはソ連の仲介で戦争を休戦に持ち込もうとした動きもあったが、それは現実の前には夢想にすぎなかった。 1945年7月26日、米英中三国の名でポツダム宣言が発せられた。これは日本の無条件降伏を勧め、日本の非武装化、民主化、戦犯の処罰などの戦後日本の管理を決定するものであ…
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北方領土問題を考える(2)

《日本国の領域に関する連合国の態度》 1941年12月に勃発した太平洋戦争は1943年のガダルカナル及びミッドウェイの敗北を契機に日本軍は次第に劣勢となった。 1943年11月、アメリカのローズヴェルト、イギリスのチャーチル、中国の蒋介石が共同でカイロ宣言を発した。 「3国の目的とするところは、日本国が1914年の第一次世界戦…
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北方領土問題を考える(1)

 岸田文雄外相は9月21日、ロシアのラブロフ外相と会談した。ラブロフ外相は日本と北方領土交渉を行うことを拒否する姿勢を鮮明にした。安倍政権が北方領土問題に真剣に取り組もうとするならば、もう一度、これまでの対ロシア(ソ連)外交を総括し、「なぜ領土問題が解決できないでいるか」を国民に明らかにしなければならない。なぜならば、領土問題は国民のナ…
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中国語学習・竹島問題を考える

日韓両国が領有権を主張している竹島(独島)をめぐり、日韓の対立が激しくなっている。この対立は昨年12月の安倍首相の靖国参拝により一層激化し、日韓の首脳会談・外交交渉等は完全に中断している。2014年1月、日本の文科省が、中学校と高校の学習指導要領解説書に竹島を「わが国固有の領土」と明記する改定を検討していることが報道された。韓国外務省は…
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竹島問題を考える

私は時々寝る前に荒唐無稽な事を考える。それを「妄想」と呼んでもよい。 「日中韓の領土問題が一向に解決に向かわないどころか、武力衝突の危険性さえ出てきたことに全能の神が怒り、尖閣列島、竹島を一挙に海中に沈めてしまう」というシナリオである。あわてふためく三国の首脳と軍部・・・私の妄想は大抵そこで途絶える。 日韓両国が領有権を主張…
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尖閣問題についての河野洋平氏の発言

雑誌『世界』10月号の特集記事「日中国交回復40年」の中で、河野洋平氏(注1)が「日本外交に理性と誠実さを」と題してインタビューに答えている。多岐にわたる日本外交の問題について発言しているが、「尖閣問題にどう対処すべきか」での彼の意見を抜粋して掲げる。 「尖閣問題について外交政策としてどうすべきかは極めて単純であり、簡単なことだ…
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