サクラの霊感・有馬記念

あっちゃん師匠の御導きにより、今年も有馬記念に参加することができた。とは言うものの、私はこの世界には全くのシロウトであるから、「遊び心」で馬券を買うしかないのだ。師匠からも「新聞なんか読んじゃだめだ」と戒められているし。

そこでサクラの霊感に頼ることにした。

「これサクラや、この中で勝ちそうな馬はどれかね?」と私は出走馬のラインアップを見せながら言った。
「私、あまり霊感を使いたくないんですぅ」とサクラは言った。
「そんなことを言わずに、ほれ、当たったらレストランで豪華な食事をしましょう」と私は迫った。
するとサクラは気乗りしない表情で「これとこれね」と指差した。
彼女の指差したのは枠番で⑥、⑦であった。
「ほう、そんで、馬番はどれかね?」私は息を詰めて聞いた。
「これとこれ」
サクラが指差したのは⑧のスクリーンヒーローと⑪のドリームジャーニーであった。さっきの枠番とは若干異なるが、これはサクラの霊感が鋭さを増した結果なのだと私は考えた。

一番人気の⑩マツリダゴッホと⑬ダイワスカーレット、レッズカラーの赤と黒の枠番②③なども抜け目無く選択し、直ちに師匠に打電して馬券を買ってもらうことにした。

日曜の朝、サクラは起き抜けに、いきなり出走馬について再び語り始めた。寝ている時、一層鋭い霊感を得たのに違いない。私は神の宣託を聞くように耳を澄ませた。

「おいちゃーん、トウショウボーイが勝つわよ。今日走る馬の中にそんな名前ある?」
「そうか!トウショウボーイかあ!・・・・・ちょっとまて、その馬はもう死んでいる。30年前の馬じゃないか!」

競馬に全く興味関心のないサクラが、いったいどうしてその馬の名が浮かんだんだろうか。これも霊感なのだろうか。

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結果は一番人気のスカーレットが圧勝したわけだが、二着には何と最も人気薄の⑭アドマイヤモナークが来た。馬複は⑬⑭で2万9490円!三連単に至ってはなな何と98万5580円!

まことにこの世界は深遠で不可思議である。枠複と馬複だけ買った私は勿論見事にはずれたわけだが、楽しく遊ばせてもらった馬達とあっちゃん師匠に感謝。ところで師匠は取ったのだろうか?

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