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zoom RSS 強制起訴による元東電三幹部の裁判が始まる

<<   作成日時 : 2017/06/30 17:08   >>

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東京電力福島第一原発事故を巡り、業務上過失致死傷罪で強制起訴された元会長の勝俣恒久被告ら元幹部3人の初公判が30日、東京地裁(永渕健一裁判長)で始まった。

この刑事裁判は、既に2回東京地検により不起訴処分(嫌疑不十分)とされたが、2015年7月、市民により構成された検察審議会が勝俣恒久元会長、武藤栄・武黒一郎元副社長について、業務上過失致死罪で強制起訴を求める議決を行なった。2016年2月、この議決に基づき検察官役の指定弁護士が強制起訴を行ったものである。
この裁判の焦点は次の2点である。
〇原発事故の危険性を予見できたか?
〇安全対策をしていれば事故を防ぐことができたか?

この問題に関して2017年3月、前橋地裁(原道子裁判長)が画期的な判決を下している。ただし、この裁判は住民が東電と国に損害賠償を求めた民事裁判である。判決は「東電は巨大津波を予見しており、事故は防げた」として、危険を予知できたのに回避する対策を怠った東電と、監督責任を怠った国に3655万円の支払いを命じた。
なぜ「東電は巨大津波を予見できた」と言えるのか?
@1991年の溢水事故で非常用ディーゼル発電機と非常用配電盤が水に対して脆弱と認識していた。
A地震調査研究推進本部(推本)の「長期評価」は理にかなっている。
2002年、推本は「三陸沖北部から房総沖の海溝寄りの領域内ではどこでもM8.2前後の津波地震が発生する可能性がある。(30年以内に約20%。50年以内に約30%)」という長期評価を報告した。
Bこれを受けた東電は、社内「土木調査グループ」の試算「敷地南部で15.7メートル」で、東電は非常用電源設備を浸水させる津波の到来を予見していた。これは3.11で原発を襲った津波の高さにほぼ一致している。
また、判決は「安全対策をしていれば事故を防ぐことができた」としている。
「配電盤の浸水は、給気口から侵入した津波によるものだ。@給気口の位置を上げる。A配電盤と空冷式非常用ディーゼル発電機を上階か西側の高台に設置するーなどいずれかを確保していれば事故は発生せず、期間や費用の点からも容易だった。」

ところが東電は推本や社内「土木調査グループ」の報告を認識しながら、その対応を怠ったのである。いや、対応策として東電「耐震バックチェック」計画が決定していたにもかかわらず、突然それを先送りにしてしまったのだ(2008年7月)。なぜ方針転換したのかは謎である。

この強制起訴による裁判で、それらの謎が明らかにされ、前橋地裁の判決に続いて、東電幹部に対し刑事罰が与えられることを望む。

刑事訴訟は被告に刑罰を科するかどうかを決めるものであるから、民事訴訟よりも厳格な立証が求められる。

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